名古屋ビューティーアート専門学校での講習レポート

執筆者:JEBLA本部認定講師 小林郁佳

皆さま、こんにちは。
ジャパンアイブロウライセンス協会、通称JEBLA(ジェブラ)です。

2025年8月、ビューティアート名古屋美容学校様よりご依頼をいただき、【アイブロウワキシング3級受験講習】の講師として特別授業を担当いたしました。

未来の美容業界を担う学生の皆さんと直接向き合うことができ、とても有意義で実り多い1日となりました。今回はその様子を、現場の空気感とともにレポートさせていただきます。

美容の基礎を超えた「眉」の専門性

JEBLAでは、「眉を整える技術は、ただの美容技術ではなく、“お客様の印象をデザインする力”である」と捉え、近年ニーズが急増している【アイブロウワキシング技術】の普及と人材育成に力を注いでいます。

美容学校では、国家試験対策や一般的なサロンワークの基礎が中心となるため、眉毛のデザイン理論やフェイスバランスに特化した学びの機会は意外と少ないのが現状です。

だからこそ今回の特別講習では、現場で本当に活かせる“眉の基礎力”を、理論と実技の両面から丁寧にお伝えすることを大切にしました。

「なぜ眉が重要なのか?」
「お客様の信頼を得られる技術者とは?」
「なぜ安全なワキシングが必要なのか?」

そんな本質的な問いに、学生の皆さんが真剣に耳を傾けてくれていたのが、とても印象的でした。

座学と実技を組み合わせた濃密な6時間

今回の講習は2日間構成(合計8時間)で行われ、まずは1日目に【アイブロウデザインとワキシングの基礎】を中心に学習しました。

前半:眉デザインと皮膚理論の基礎を学ぶ座学

午前中の座学では、以下のような内容を扱いました。

  • アイブロウの役割と歴史
  • 顔型別の眉デザイン理論
  • 皮膚の構造と施術時の注意点
  • ワキシングの種類とメリット・デメリット

学生の皆さんは初めこそ緊張した様子でしたが、講義が進むにつれてメモを取る手が止まらなくなり、積極的に質問をしてくれる姿も多く見られました。

美容師免許の取得を目指す中で、「眉を専門的に学ぶ」という経験自体が初めての方も多く、新鮮さと刺激に満ちた時間となったようです。

後半:ワックスの取り扱いから施術の所作まで徹底実技

午後からは実技に移行。ワックスの温度管理や塗布方向、剥がすスピード、皮膚の抑え方など、サロンで必要とされる細かなポイントを一つ一つ丁寧に指導しました。

学生の皆さんには、まずは自分の腕でワックスを体感してもらい、その後マネキンを使用して実践。
「やるのは初めてです…」と不安そうだった方々も、時間が経つにつれてどんどん吸収し、集中して取り組む姿に驚かされました。

「え、眉ってこんなに変わるんだ!」
「ワックス、面白いです!」
というリアクションも多く、技術が“楽しさ”として実感されていたように思います。

技術と向き合う若いまなざしに、講師として感動

講習終了後、数名の学生さんが声をかけてくれました。

「眉の大切さがすごくわかりました」
「アイブロウって、すごく可能性のある技術なんですね」
「将来はアイブロウもできる美容師になりたい!」

そんな言葉を聞いたとき、私は思わず胸が熱くなりました。

これまでJEBLA講師として、サロン現場や講習会など数多くの現場に立ってきましたが、こうして“これから羽ばたく美容学生”の真っ直ぐな目に触れると、自分自身がこの仕事を志した原点を思い出させてもらえます。

技術を伝えるということは、知識や手法を教えるだけでなく、「想いを渡すこと」。
今回の講習は、その本質をあらためて実感させてもらえる時間でした。

眉というパーツが持つ、想像以上の力

改めてお伝えしたいのは、「眉毛はただの“毛の処理”ではない」ということです。

眉は表情をつくり、印象を決め、自信を生み出すパーツです。
ほんの1mmのズレで「なんとなく変」に見えてしまったり、逆に「理想の自分」に近づけることもあります。

だからこそ、ワキシングやデザインの基礎技術は、サロンワークにおいても非常に重要。
それを美容学校という最初の学びの場で体感できることには、大きな意味があります。

これからの時代、眉の学習は「必須」になる

JEBLAでは、ワキシング3級資格を通じて、「安心・安全・再現性のある眉技術」の普及を進めています。

いま、アイブロウ施術によるトラブル(皮膚剥離・赤み・火傷など)は年々増加傾向にあります。
その多くは、基礎知識や皮膚への理解不足によって引き起こされているものです。

だからこそ、これからの美容師・美容技術者にとって、

  • 皮膚理論
  • ワックスの特性理解
  • 安全な施術工程の習得

は、間違いなく「学んでおくべき基礎」となるでしょう。
今後、美容学校のカリキュラムに眉技術が取り入れられていくことも期待されます。

〜眉を通して“人の人生”を明るくする仕事〜

美容の仕事は、髪を整えるだけ、メイクを仕上げるだけではありません。
その人の自信や、日々の笑顔に寄り添う仕事だと、私は思っています。

眉というパーツは、まさにそれを象徴する存在です。
鏡の中の自分が、少しだけ好きになれる。
ほんの数ミリの変化が、その人の表情に前向きな力を与える。

そんな技術を学んでくれた学生の皆さんが、これから現場で活躍し、お客様の笑顔を増やしていってくれることを願ってやみません。

今回の講習が、その第一歩となっていれば、これ以上に嬉しいことはありません。

最後に

このような貴重な機会をくださったビューティアート名古屋美容学校の先生方
そして、真剣に学び取り組んでくれた学生の皆さん、
本当にありがとうございました。

そして、9月にはワキシング3級資格検定の本番が待っています!

検定の様子も、また改めてお届けさせていただきますので、ぜひお楽しみにお待ちください。