安全な技術が信頼をつくる──JEBLAが定めるアイブロウ施術の新基準

執筆者:JEBLA認定講師 青木麻鈴

近年、アイブロウの需要は年々高まり、「眉の専門家」として活躍する技術者が増えています。しかし、その一方で知識不足や誤った技術によって、お客様の眉を傷めてしまうケースも少なくありません。

たとえば、形を整えるために行う「間引き」。一見、簡単そうに見える作業ですが、毛を抜きすぎることで毛根に負担がかかり、眉毛が徐々に生えにくくなり、穴だらけの自眉になるなどといったリスクがあります。お客様にとって眉は「生えなくなる」という結果が一生の後悔につながることもあります。

また、最近まで人気の高かった「眉毛パーマ」も正しい理解が不可欠です。薬剤の選定や放置時間を誤ると、毛がぺたっと寝てしまい、デザイン性を損なうだけでなく、パーマが取れかける時期には毛がチリチリに傷んでしまうこともあります。お客様から「もう二度とやりたくない」という声を聞くのは、技術者として最も避けたいことではないでしょうか。

Wax脱毛も同様です。サロンのお客様の後悔例として、画像を見ていただくとわかるのですが、他店にて眉頭の幅を広く取りすぎてしまわれ、顔全体のバランスが崩れ、取り返しのつかない印象になってしまったと、何が正しいのかわからず、当サロンにセカンドオピニオンのような思いでご来店されました。眉はほんの数ミリで印象が大きく変わる繊細なパーツ。だからこそ「デザイン力」と「安全安心な知識」の両立が求められます。

こうした背景のもと、JEBLAでは、アイブロウ技術の安全基準を明確に定め、講習と検定そして資格化をし、知識と技術の標準化を行っています。JEBLAの講習では商材知識、トラブル回避、安全性などの基礎知識から、実践的なデザイン、技術、衛生管理まで、現場で求められる内容を体系的に学び資格を取得しお客様に対しても提示することができます。

この資格制度は「お客様を守る」だけでなく、「技術者自身を守る」ためのものでもあります。正しい知識を持つことで、施術後のトラブルやクレームを防ぎ、自信を持ってサービスを提供できるようになります。JEBLAでは今後も、アイブロウ技術を安全で信頼あるものにするために、教育・資格・啓発活動を全国で展開していきます。

眉を通してお客様の喜びを生み出し、技術者自身のキャリアを守るために──。一人ひとりが「安心と安全」を提供できる技術者であることが、これからの時代に最も大切な力です。

①初回来店時
他店にて眉頭を規格外にwaxされ自眉の眉頭の位置が分からずメイクした様子

②メイクを落とした後
眉頭のまだ生えそうな部分を見てデザインを選定

③waxと仕上げメイク後
眉頭の位置を産毛でガイドにし、メイクアドバイスをしてその後