
執筆者:JEBLA認定講師 青木麻衣子
2025年9月16日東京モード学園で、美容科の学生たちが「アイブロウワキシング検定3級」に挑戦しました。美容師免許を取得して現場に立つ前に、プロとしての安全性と技術理論を身につける貴重な経験となりました。
学生たちの挑戦と成長
カリキュラムが始まった当初、学生たちは「ワックスって痛そう」「難しそう」と少し不安そうな様子。けれど実際に理論から学び始めると、その印象が少しずつ変わっていきました。ワックスの温度管理、塗布量、剥がす角度やスピード、安全な皮膚の扱い方など――
“眉を整える”という一見シンプルな作業の裏に、こんなにも多くの繊細な技術があることを知っていく過程は、まさにプロへの入り口そのものでした。授業中、学生たちはマネキン相手に真剣。眉のラインを見つめながら「あと1mm右…」と声をかけ合い、納得がいくまで練習を重ねていました。眉周りの皮膚はとてもデリケート。だからこそ、「安全に美しく仕上げる」ための手順を何度も繰り返し確認する姿勢が印象的でした。
検定当日の様子
検定当日は、学生たちは準備段階から集中し、器具の並べ方や衛生面の確認にも一切の妥協を見せません。試験官の前での施術は緊張の連続ですが、それでも手の動きにはこれまでの練習の成果がしっかりと表れていました。試験後、「緊張したけど楽しかった」「技術だけじゃなく、安心して施術する大切さを学べた」といった声が多く聞かれました。初めての検定に挑む中で、ただ技術をこなすだけでなく、“お客様を想う心”を持った施術者としての自覚が芽生えたように感じます。
検定を受けるメリット
アイブロウワキシング検定の合格者には、JEBLAからデジタル証明書が発行されます。この資格は、日本初のアイブロウライセンスのひとつとして、今後のキャリアにおいて大きな強みになります。また、この検定は美容師免許を取得した時点で正式に認定されるため、学生のうちに合格しておくことで、卒業後すぐに“ライセンスを持つ美容師”としてスタートできるのも大きな魅力です。美容業界では、「眉の整え方」や「ワックス技術」が求められる現場が増えています。資格を通して安全で高品質な技術を学んだ経験は、今後どんなサロンで働くとしても、自信と信頼につながります。
Japan Qualityを受け継ぐ
この検定のカリキュラムは、日本で培われた“繊細な美容技術”をベースに構築されたものです。安全性と衛生面を第一に考え、施術者もお客様も安心できる環境をつくることを目的としています。学生たちは「日本らしい丁寧さ」「心を込めた施術」というビューティーモード学園が大切にする価値観を、実技を通して学び取りました。
最後に
今回の検定を通して、学生たちは“眉のプロフェッショナル”としての第一歩を踏み出しました。マネキンでの練習であっても、その一つひとつの工程には「本物の施術者になるための意識」が込められています。美容師免許を取得したあと、彼女たちは正式に「アイブロウワキシング技術者」として認定されます。
その日が来るまで、引き続き学びと練習を重ねながら、一人ひとりが“美”を通して人を笑顔にできる存在を目指していきます。
未来の美容師たちの挑戦は、これからも続きます!


