株式会社プラスエイト代表取締役 佐々木啓介さんにインタビューしました。
1,はじめに:JEBLA認定サロンとしてのプラスエイト
福森:ジャパンアイブロウライセンス協会の代表理事の福森鈴子です。本日は、株式会社プラスエイトの研修センターでインタビューさせていただきたいと思います。では、自己紹介お願いします。

佐々木:メンズ眉毛サロン「プラスエイト」を運営している株式会社プラスエイトの代表、佐々木です。創業は2013年で、ちょうど丸12年。現在は6店舗を運営しています。
福森:12年になったのですね!お互いに歳とりましたね。現座は、全店で6店舗。月間のお客様はどれくらいですか?
佐々木:全店舗合計で、月に約5000名になりました。
福森:毎月5000名!?眉毛を綺麗にしていただける有難い存在です。
今回、JEBLAの認定サロン制度と公認アイブロウデザイナー制度がスタートしました。プラスエイトさんは、6店舗すべてが認定サロンになりましたね。認定の条件はワキシング2級以上の取得者がいること。さらに公認アイブロウデザイナーは、デザイン1級取得者に与えられる個人認定ですが、何人になりましたか?
佐々木:各店舗に一人は必ずいます。加えて、数名ずつという状況です。
2,創業の原点:メンズアイブロウ黎明期の挑戦

福森:すごいです!やはり、プラスエイトさんは検定にすごい力を入れていますが、当時12年前、銀座の本店からスタートしたときはどんな状況でしたか?
佐々木:僕が出店した時は、全国で僕と、もう1店舗の2店舗しかなかったのですよね。
福森:当時は、男性が眉にお金をかけて綺麗にしてもらえるっていう文化がほぼなかった時代ですね。
佐々木:最初のお店は、店舗を借りるのに相当苦労しましたね。借りられなかったのですよ。7店舗ぐらいオーナーさんに全部断られて、8店舗目に内見いく時に、もう泣きついた感じですよね。もう、できないかもしれないっていうのがよぎりました。

福森:最初から困難しかないですね!?しかし、そんな時代にメンズに特化したサロンをやろうと思ったのを聞かせてください。
佐々木:全然関係のない世界にいて、何かのサービスとかあると、世の中の人達ってもっと楽になるよね?とか、幸せになるよね?とか、考える気質が強くて。もちろんそこにはお金が絡みますが、価値のあるものを世の中に出したいっていう想いが強いのと、結構そういうことを考えるのが昔から好きだったので。
3,なぜ、「眉毛」だったのか?の事業選択

福森:なぜ、眉毛に行き着いたのですか?
佐々木:実は眉毛やろうと思った前に3つぐらい事業計画書を作成していました。 自分の中で損益分岐点、事業の需給予測を立ててやっていましたけど、夜中YAHOOのニュースか何かを見た時に、高校生の男の子たちが眉毛の手入れをやっているのを見ました。何回か記事が出て、それを見た瞬間に衝撃で、眉毛を自分はやってなかったので、逆に興味が湧いたのがきっかけです。
4,福森理事との出会いと共創の始まり

福森:なるほどですね!実は、その時から私が運営するジャパンブロウティストスクールで教育に関わっています、共にこの12年一緒に創り上げてきた関係性です。私も20年前から、男性がプロにアイブロウデザインを提供できる時代が来る!と言っても誰も信じてくれなくて、その時に「僕、メンズのアイブロウやりたいです」と、電話を頂いて

私も、自分の夢が叶うと思ったので、最初に会った時から意気投合して飲みに行きましたよね!そこからオープンして軌道にのるまではどうでしたか?
佐々木:そもそも潜在的なニーズはあるっていうのは感じていましたけど、顕在的な需要がないので、何をしてもお客さんが来ない、ずっと電話が鳴らない。ずっと電話の前で電話とにらめっこする毎日が続いて、何とかしなきゃという思いがありました。
5,ゼロからの集客と半年間の試練

福森:軌道に乗るまで1年ぐらいかかりましたか?
佐々木:そうですね。意外に早くて、そこは半年ぐらいですね。予約の電話が鳴り始めるまで、銀座の街にポスティングからビラ撒きから、もうすごく泥臭い。そこまでは毎日ビラまきしました。
福森:それは効果あったのですか?
佐々木:全く効果なかったですね。ただ、美容のサービスを提供するにあたって、そもそもその技術をしっかりと身につけさせないといけないところの原点が、実はそのビラまきで培うみたいなところはありました。
その半年間のお客様が来店しない状態を経験したからこそ、それを大切にしようと思ったきっかけがあります。
6,教育と検定を軸にした人材育成

福森:プラスエイトさんは入社した時点で検定が必須条件にしていますよね?それは、どの検定試験まで受けてもらうのですか?
佐々木:一応ルール化しているのは、最初はワキシング検定2級からスタートし、1級に、その後、アイブロウデザイン3級、2級までは必ず取ってもらうまでは義務です。
デザイン検定1級は望む人だけ。そこはあえてそうしています。本当はデザイン検定1級までが当然。やっぱりそこの技術をお客さんに提供していくっていう責任がありますので、身に着けて欲しいですが、それを会社が義務化すると、本来、僕が求めているものとは違うので、技術はやらされて高めるものではないと思います。
福森:確かに。本当におっしゃる通です。最低限の技術のクオリティを維持する。そこからは、もうやりたい人だけやればいい。だから全て教育費、検定料は会社負担、そして、給与面でも何かありますよね?
佐々木:そこは明確に設けていて、資格手当が付与されます。一番はデザイン検定1級を取ると、アイブロウリストからアイブロウデザイナーという肩書きが付くんですよ。こうなると指名料とかが跳ね上がるので、具体的な見返りの部分ですね。スタッフが頑張った分の対価として貰えるお給料がインセンティブで、ぐっと上がるようになりますし、必然的にそうなってくるとお客様もやはりそこを求めてくる方が結構いらっしゃるので、自分を指名してくれるお客さんの数も増えてくる。
福森:なるほど。資格を持っている人から予約が入りますか?
7,資格がもたらす価値・技術・誇り・報酬

佐々木:如実に出ますね。
福森:はやり、上手な人にやってもらいたいという、心理ですね。
佐々木:そうですね。やっぱり眉毛って失敗が許されないので。髪の毛だと、切り損じても何とかなる。眉毛の場合はもちろん毛量が限られているし、1本単位で失敗してしまったら、ダイレクトに印象が変わってきて顔変わるので、そこはお客様的にもしっかりとした技術を持っているスタッフさんにやってほしいって思っていると思います。
福森:はやり、ちゃんと肩書とか認定とかって、そこから予約が入るのが分かれば頑張ろうってやっぱりなりますよね。他にはどんなところにやりがいを感じていますか?
佐々木:スタッフに、どこがやりがいを感じるかの話になった時に一番返ってくるのが、やっぱり施術をやって満足してもらって、自分のことを指名してもらった時が一番美容業をやっていて良かったなって思う瞬間って、みんながみんな言うんですよ。 やっぱり、そこの本能的な、強い動機ですよね。
8,検定の本当に意味・成長が生むハードル

福森:検定試験ですが、テストってみんな嫌じゃないですか?
佐々木:僕も嫌です。できれば受けたくない。
福森:検定を使うことによってお客様にどうサービスが提供できるかっていうところの何か考え方があったら教えてください。
佐々木:そうですね。例えば検定試験のないアイブロウサロンって、一見すると入社するとすごい居心地が良さそうに見えるじゃないですか。ストレスがないので。でも僕、もったいないと思います。人間が仕事して嬉しい、楽しいって思う瞬間は、何かハードルを越えた時で、指名がなくとも、一生懸命技術でも接客でもがむしゃらにやったら、自分のことを良いって思ってくれる人がついたときの喜びって、ハードルを越えないと感じられない。確かに試験は嫌ですよ。できれば楽しみたいっていうのはありますが、ハードルを越えて、今より2つ上に上がった時に、成長した時にその人が得られるものっていうのは、単なる技術の向上だけじゃないと思っています。

それはお客様に対する責任とか、もっと良くしてあげたいっていう、その本来の美容業に携わる人が持つべき気持ちとか、そういったものがそのハードルを越えることによって、どんどん強まっていくと思うんですよ。
おわりに

福森:要はスタッフ自身の成長と、やりがい、生き甲斐にもつながっていくっていうことですよね。
佐々木:スタッフにすごく価値のあるものになるし、結果、お客さまに対する責任が生まれるので、お客さま自身も、より高いサービスを受けられることに繋がっているので。確かに試験は嫌です。ただ、乗り越えた先に得られるものが、この辛い経験を遥かに上回るぐらい大きなリターンがあるって思っているので、これは会社が結構なリソースさいています。そこには時間もお金も割いてはいるのですが、やる価値があるだろうなっていうのはすごく思います。