サロン選びの絶対条件である「美容所登録」と「美容師免許」の確認法
技術力の証となる民間資格(ディプロマ)の重要性と見方
トラブルを未然に防ぐための店内衛生環境チェックポイント
「SNSで見つけた素敵なアイブロウサロンに行ってみたら、施術後に皮膚が赤く腫れてしまった…」
最近、眉毛サロン(アイブロウサロン)の人気が急上昇する一方で、こうしたトラブルの声も耳にすることが増えてきました。
大切な顔の、しかも目のすぐ近くを触る施術ですから、万が一のことがあっては取り返しがつきません。
「おしゃれになりたい」というポジティブな気持ちで予約したのに、怖い思いをするのは絶対に避けたいですよね。
実は、安全で信頼できるサロンかどうかを見極めるには、内装の綺麗さや価格の安さよりも、もっと重要視すべきポイントがあります。
それが「資格」と「認可」です。
「美容師免許が必要なの?」
「サロンを開くのに許可がいるの?」
と驚かれる方もいるかもしれません。
これから、あなたが安心して施術を受けられるプロフェッショナルなサロンを見つけるために、予約前に必ずチェックすべき具体的なポイントを詳しく解説していきます。
自分の身を守るための知識を、ぜひここで身につけてください。
1. なぜ資格の確認が重要なのか
まず最初に、なぜアイブロウサロン選びにおいて「資格」や「登録」の確認がそれほどまでに重要なのか、その根本的な理由についてお話しします。
多くの人が「眉毛を整えるくらいなら、誰でもできるのでは?」と軽く考えがちです。
しかし、そこには大きな落とし穴があります。
眉周りの皮膚は、顔の中でも特に薄くデリケートな部分であり、専門的な知識を持たない施術者が扱うと、深刻なトラブルを引き起こすリスクが潜んでいるのです。
目元の皮膚はティッシュ1枚分の薄さ
皆さんは、まぶたや眉周りの皮膚の厚さがどれくらいかご存知でしょうか?
一般的に、顔の皮膚の厚さは約2mmと言われていますが、目元周辺はその3分の1以下、例えるならティッシュペーパー1枚分ほどの薄さしかありません。
非常に繊細なこのエリアに対して、アイブロウサロンでは以下のような施術を行います。
- ワックス脱毛: 粘着性のあるワックスを塗布し、毛を一気に引き抜く。
- ツィーザー(毛抜き)処理: 細かい産毛や太い毛を一本一本抜く。
- ハサミによるカット: 鋭利な刃物を顔の近くで使用する。
もし、皮膚構造や衛生管理の知識がない人がこれらを行った場合、皮膚の剥離(皮がめくれること)、火傷、細菌感染による化膿などが発生する可能性が高まります。
資格の確認は、こうした物理的な危険から自分を守るための最初の防波堤なのです。
「無資格」でも開業できてしまう現状
驚くべきことに、現在の日本の法律では、アイブロウサロンの開業に関してグレーゾーンな部分や、抜け道が存在するのが実情です。
本来、首から上の容姿を整える行為(カットや顔剃りなど)は美容師法に基づき、美容所登録と美容師免許が必須とされています。
しかし、「ワックス脱毛専門店」などの名目で、保健所の許可を得ずにマンションの一室でひっそりと営業している店舗も残念ながら存在します。
こうしたサロンは、衛生基準の検査を受けていないことが多く、器具の消毒が不十分だったり、タオルを使い回していたりと、衛生環境が劣悪であるケースが少なくありません。
資格の有無を確認することは、そのような「モグリ」の違法サロンを避けるための最も確実なフィルターとなるのです。
資格確認をおろそかにするリスク
- ●
知識不足による皮膚トラブル(剥離・腫れ・内出血)の発生 - ●
不衛生な器具による感染症(結膜炎や皮膚炎)のリスク - ●
トラブル発生時に適切な補償や対応が受けられない可能性
関連記事:究極のアイブロウ資格とは?技術・知識・人間力を備えたプロの頂点
2. 美容所登録されているかを確認
サロン選びの最初のステップとして、そのお店が「美容所」として正式に保健所に登録されているかを確認しましょう。
これは、そのサロンが法律を守り、一定の衛生基準をクリアしているかどうかの証明になります。
「マンションの隠れ家サロン」といったキャッチコピーは魅力的ですが、その裏で必要な届け出を出していない場合もあるため、注意が必要です。
ここでは、美容所登録の重要性と具体的な見分け方を解説します。
美容所登録とは何か?
美容所登録とは、美容師法に基づき、サロンを開設する際に管轄の保健所に届け出を行い、検査を受けて許可を得ることです。
この許可を得るためには、以下のような厳しい基準をクリアしなければなりません。
- 構造設備の基準: 床や壁が掃除しやすい材質であるか、作業スペースの広さが十分か、換気や照明が適切かなど。
- 衛生管理の基準: 消毒設備が整っているか、器具の保管場所が衛生的かなど。
- 有資格者の配置: 美容師免許を持つスタッフが在籍しているか、必要に応じて管理美容師を置いているか。
つまり、美容所登録済みのサロンであるということは、「公的機関による衛生チェックをパスした安全な施設」であるというお墨付きをもらっていることと同義です。
登録サロンと未登録サロンの決定的違い
では、登録されているサロンとそうでないサロン(無届け営業)では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
私たち利用者から見た時のリスクの違いを以下の表にまとめました。
予約前にできる確認アクション
WebサイトやSNSでサロンを探す際、どこを見れば美容所登録されているかわかるのでしょうか。
「ここに行こうかな」と思ったら、以下の3点をチェックしてみてください。
- Webサイトの「会社概要」や「店舗情報」を見る
誠実なサロンであれば、「美容所登録済み」「保健所認可サロン」といった記載を必ずしています。これがどこにも見当たらない場合は要注意です。 - ホットペッパービューティーなどの予約サイトを確認する
大手予約サイトでは、掲載審査の段階で保健所の営業許可証の提出を求めているケースが多いです。そのため、大手サイトに掲載されているサロンはある程度の信頼性があります(ただし100%ではありません)。 - 電話で直接問い合わせる
もし不安であれば、「そちらは美容所登録をされていますか?」と予約時に聞いてみるのも一つの手です。真っ当なサロンであれば、即答で「はい、しております」と答えてくれるはずです。

3. 施術者の美容師免許証の提示
美容所登録とセットで確認したいのが、実際にあなたの眉毛を触るスタッフが「美容師免許」を持っているかどうかです。
「美容師さんって髪を切る人でしょ?」と思うかもしれませんが、実は眉毛サロンにおいてもこの国家資格は非常に大きな意味を持ちます。
ここでは、なぜアイブロウリストに美容師免許が必要なのか、そして私たち利用者がどのようにしてそれを見極めればよいのかについて深掘りします。
眉カットは「美容行為」にあたる
日本の法律(美容師法)において、「美容」とは「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」と定義されています。
そして、ハサミやシェーバーを使って眉毛の形を整えたり、カットしたりする行為は、この「美容行為」に含まれるというのが厚生労働省の見解です。
つまり、ハサミを使って眉カットを行うメニューがある場合、その施術者は美容師免許を持っていなければ法律違反(無免許営業)となる可能性が非常に高いのです。
ワックス脱毛のみの場合は解釈が分かれることもありますが、皮膚に触れて容姿を変える施術である以上、国家資格レベルの衛生知識と皮膚理論を学んだ美容師免許保持者が行うのが、安全の観点からは最も望ましいと言えます。
免許ありvsなし!施術範囲と安心感の違い
スタッフが免許を持っているか否かで、受けられるサービスの質や安全性にはどのような差が出るのでしょうか。
具体的な違いを比較してみましょう。
店内のどこを見ればわかる?
美容師免許を持っているスタッフが施術している場合、そのサロンには「美容師免許証」を店内の見える場所に掲示する義務はありませんが、多くの信頼できるサロンでは、お客様への安心材料として、待合スペースや受付の近くに免許証(またはそのコピー)を飾っています。
また、スタッフの名刺やWebサイトのスタッフ紹介ページに「美容師免許保持」と明記されているかどうかもチェックポイントです。
もし店内に免許証が見当たらず、Webサイトにも記載がない場合、そのサロンのスタッフは無資格である可能性も否定できません。
「上手なら資格なんて関係ない」という考え方もありますが、万が一のトラブルを避けるためには、やはり国家資格という「最低限の保証」があるサロンを選ぶことを強くおすすめします。
4. ディプロマ(民間資格の証明書)の掲示
美容師免許が「基礎的な安全性と衛生管理の証明(国家資格)」であるのに対し、アイブロウリストとしての「専門的な技術力とデザインセンス」を証明するのが、ディプロマ(認定証)です。
「美容師免許は持っているけれど、眉毛の施術は初心者」という美容師さんも実は少なくありません。
そこで重要になるのが、アイブロウ専門の技術研修を受け、試験に合格したことを示す民間資格の存在です。
国家資格と民間資格の役割の違い
少し整理してみましょう。
美容師免許は、あくまで「美容全般の基礎知識とハサミ等の使用許可」です。
しかし、美容専門学校のカリキュラムにおいて、眉毛のデザインやワックス脱毛の技術を深く学ぶ時間はごくわずかです。
そのため、プロのアイブロウリストとして活躍する人の多くは、美容師免許を取得した後、さらにアイブロウ専門のスクールに通ったり、メーカーの講習を受けたりして専門技術を習得します。
その修了証や認定証が「ディプロマ」です。
つまり、「美容師免許 + ディプロマ」の両方を持っているスタッフこそが、安全性と技術力の両方を兼ね備えた真のプロフェッショナルと言えるでしょう。
信頼できる認定団体の例
アイブロウの民間資格には様々なものがありますが、代表的な協会や団体を知っておくと、サロン選びの目安になります。
例えば、以下のような団体の認定証が飾られていれば、一定以上の技術トレーニングを受けていると判断できます。
- JBS(ジャパンブロウティストスクール): アイブロウ技術のパイオニア的存在で、高度な理論と技術を教育しています。
- IEBA(国際アイブロウ協会): 世界基準の技術普及を目指す団体です。
- PARISIENNE(パリジェンヌ): まつ毛パーマで有名ですが、アイブロウの教育システムも確立されています。
これらのディプロマを持っているということは、骨格診断に基づいた黄金比の割り出し方や、ワックス剤の正しい扱い方、肌トラブルへの対処法などを体系的に学んでいる証拠です。
技術力を見極めるための質問
もし店内にディプロマが見当たらない場合や、さらに詳しく技術力を知りたい場合は、カウンセリング時に次のような質問を投げかけてみるのも効果的です。
「私の骨格だと、どんな形の眉が似合いますか?また、その理由はなんですか?」
しっかりとした教育を受けた有資格者(ディプロマ保持者)であれば、「お客様はここが一番高い骨格なので、眉山を少し外側にずらすことでバランスが良くなります」といったように、理論に基づいた具体的な説明をしてくれるはずです。
逆に、「なんとなく流行りの平行眉にしましょう」といった感覚的な提案しかできない場合は、専門知識が不足している可能性があります。
関連記事はこちら:【アイブロウ資格の選び方】ディプロマはどれも同じ?失敗しないための比較ポイント
5. 衛生管理の徹底度をチェック
資格や認定証といった書類上の確認ができたら、最後はあなたの目で「現場の衛生状態」を厳しくチェックしましょう。
どんなに素晴らしい資格を持っていても、実際の現場が不衛生であれば意味がありません。
アイブロウサロンでは、血液や体液が付着する可能性のある器具を使用します。
病院と同じくらいのレベルで衛生管理が求められる場所だと認識してください。
「少し神経質すぎるかな?」と思うくらいでちょうど良いのです。
感染症リスクと直結する消毒
不適切な衛生管理は、結膜炎、ブドウ球菌感染症、ヘルペス、B型・C型肝炎といった感染症を媒介するリスクがあります。
特に以下の3点は、絶対に譲れないチェックポイントです。
- 器具の消毒
毛抜き(ツィーザー)やハサミは、一人のお客様ごとに必ず消毒・滅菌されている必要があります。施術の直前に、消毒済みのケースや紫外線消毒器から取り出しているかを確認しましょう。前の人の施術で使ったものをそのままトレイに置いているようなサロンは論外です。 - 使い捨ての徹底
ワックスを塗るためのスパチュラ(木のヘラ)や、拭き取り用のコットン、施術者の手袋などは、必ず「使い捨て(ディスポーザブル)」であるべきです。特にスパチュラの「二度漬け(一度肌に触れたヘラをワックス容器に戻す行為)」は、ワックス自体を汚染させるため厳禁です。 - 手指消毒
施術者があなたの肌に触れる前に、しっかりと手洗いまたはアルコール消毒を行っているかを見てください。施術中にスマホを触ったり、他の用事をしてからそのままの手で施術を再開したりしていないかも重要なポイントです。
来店時にできる「衛生パトロール」
サロンに入店してから施術台に案内されるまでの間に、以下の項目をさりげなくチェックしてみてください。
これらが守られているサロンは、衛生管理に対する意識が高く、安心して任せられる可能性が高いです。
衛生管理は、サロンの「誠実さ」そのものです。
どんなに安くても、どんなにデザインが良くても、ここが疎かなサロンはあなたの健康を軽視しています。
勇気を持って「No」と判断する基準にしてください。

6. カウンセリングの質で見極める
施術に入る前の「カウンセリング」は、そのサロンの質を決定づける最も重要な時間です。
資格を持ち、安全管理を徹底しているサロンほど、このカウンセリングに十分な時間を割きます。
逆に、無資格のサロンや利益優先のサロンでは、回転率を上げるためにカウンセリングを簡素化し、同意書にサインだけさせてすぐに施術台へ案内しようとする傾向があります。
ここでは、安全なサロンを見極めるために、カウンセリング時に確認すべきポイントを解説します。
「断る勇気」があるサロンは信頼できる
プロのアイブロウリストにとって最も大切な仕事は、「綺麗にすること」ではなく「危険を回避すること」です。
そのため、お客様の肌状態がワックス脱毛に耐えられないと判断した場合、施術を断る、あるいはメニューを変更する提案をしてくれます。
特に重要なのが、直近のスキンケアや美容医療の履歴に関する確認です。
以下のような質問がカウンセリングシートや口頭であるかどうかが、そのサロンの知識レベルを測るリトマス試験紙になります。
- ピーリング・レチノールの使用確認
ピーリング剤やレチノール(ビタミンA)配合の化粧品を使用している場合、皮膚が薄くなっているため、ワックス脱毛で皮膚剥離(皮むけ)を起こすリスクが跳ね上がります。「2週間以内に使用しましたか?」という確認は必須です。 - 美容医療の履歴確認
レーザー治療やフォトフェイシャルを受けた直後の肌も非常に敏感です。これらを確認せずに施術を進めようとするサロンは、皮膚理論の知識が欠如していると言わざるを得ません。
良いカウンセリング vs 危険なカウンセリング
あなたが座ったカウンセリングチェアでの対応を思い出してみてください。
以下の表を参考に、そのサロンがどちらのタイプに当てはまるかチェックしてみましょう。
パッチテストの重要性
アレルギー体質の方や、過去に化粧品で荒れた経験がある方に対して、パッチテストを提案してくれるかどうかも重要です。
ワックス剤には松ヤニなどの成分が含まれていることが多く、人によってはアレルギー反応を起こすことがあります。
初めてのサロンで不安な場合、「今日はパッチテストだけお願いできますか?」と聞いてみてください。
快く応じてくれるサロンは、利益よりも安全を優先する良心的なお店です。
関連記事:【失敗しないサロン選び】なぜ「認定サロン」で施術を受けるべきなのか?その理由を徹底解説
7. 無資格サロンで起こりうるトラブル事例
「資格なんてただの紙切れでしょう?」
もしそう思っているなら、その認識は非常に危険です。
無資格サロンや、知識不足のスタッフによる施術では、実際に多くの健康被害が報告されています。
ここでは、国民生活センターなどに寄せられている実際のトラブル事例をもとに、どのようなリスクが潜んでいるのかを具体的に見ていきます。
これらは決して他人事ではありません。
事例1:皮膚剥離(スキンピーリング)
最も多いトラブルの一つが、ワックス脱毛時の「皮膚剥離」です。
これは、ワックスと一緒に皮膚の表皮まで剥がれてしまい、擦り傷や火傷のような状態になることを指します。
- 原因
お客様がレチノールを使用していることを見落としていたり、ワックスの温度管理が不適切で熱すぎたり、剥がす際のテンションのかけ方が間違っていたりすることで起こります。 - 結果
施術箇所が赤くただれ、ヒリヒリとした痛みが数日間続きます。最悪の場合、色素沈着(シミ)として跡が残ってしまい、眉メイクどころではなくなってしまいます。
事例2:感染症と衛生トラブル
次に怖いのが、不衛生な器具による感染症です。
目に見えない細菌やウイルスは、確実にあなたの体に侵入します。
- 原因
前の人の血液や組織液がついた毛抜きを使い回す、手指消毒をせずに施術を行う、汚れたタオルを使用するなどのずさんな管理が原因です。 - 結果
毛嚢炎(毛穴が化膿してニキビのようになる)や、ウイルス性のイボ、結膜炎などが発症します。特に目の近くでの感染症は、視力に影響を及ぼすリスクもゼロではありません。
トラブルに遭った時の対処法
万が一、施術中や施術後に違和感を覚えた場合は、すぐに以下の行動を取ってください。
泣き寝入りせず、冷静に対処することが大切です。
異変を感じた時の緊急アクション
- ●
施術中でも遠慮なく「痛い」「熱い」と声を上げ、施術を中断してもらう - ●
皮膚に異常が出た場合は、サロンに連絡しつつ、速やかに皮膚科を受診し診断書をもらう - ●
保健所または消費生活センターに相談し、サロンの状況を報告する
参考ページ:サロンオーナー必見!スタッフのアイブロウ資格と技術を管理する方法
8. アイブロウの資格は安全の証
ここまで、資格のないサロンや衛生管理の甘いサロンのリスクについてお話ししてきました。
では逆に、資格(美容師免許および各種ディプロマ)を持っているということは、具体的にどのような「安全の証」となるのでしょうか。
それは単に技術が高いということだけでなく、「万が一の事態に対する備え」と「プロとしての責任感」があるという証明なのです。
賠償責任保険への加入
美容所登録をしている正規のサロンは、通常「賠償責任保険」に加入しています。
これは、施術によってお客様に怪我をさせてしまったり、服を汚してしまったりした際に、治療費やクリーニング代などを補償するための保険です。
一方、無資格・無登録のサロンは、そもそもこの保険に加入できないケースがほとんどです。
そのため、もし大きなトラブルが起きても、「うちは責任を負えません」と逃げられたり、個人間での泥沼の争いになったりするリスクがあります。
資格のあるサロンを選ぶことは、法的な守りがある場所を選ぶことと同義です。
知識のアップデートとコンプライアンス
有資格者は、資格を取得した後も定期的な講習会や勉強会に参加し、最新の衛生管理基準や新しい化粧品成分についての知識をアップデートしています。
例えば、「最近流行している〇〇という成分は、ワックス脱毛と相性が悪い」といった情報は、プロのネットワークを通じて共有されます。
独学や見よう見まねでやっている無資格者には、こうした最新の安全情報は入ってきません。
資格証は、そうした見えない努力と学習の継続を表すバッジでもあるのです。
「美しさ」の前に「健康」がある
美容師法や保健所の規定は、すべて「公衆衛生(人々の健康)」を守るために作られています。
資格を持つプロフェッショナルは、「お客様を美しくすること」と同じくらい、あるいはそれ以上に「お客様の健康を守ること」を第一義として教育されています。
「少し赤みが出そうだから、今日は鎮静パックを長めにしよう」
「この皮膚の状態なら、ワックスはやめてツィーザーのみで対応しよう」
こうした臨機応変な判断は、基礎医学や衛生学の土台があって初めて可能になります。
資格への信頼は、まさにこの「守りの強さ」にあると言えるでしょう。

9. 自分の身を守るためのサロン選び
それでは、ここまでの知識を総動員して、実際に「明日行くサロン」を選ぶための具体的な手順を整理しましょう。
数あるサロンの中から、安全で技術力の高い一軒を見つけ出すための実践的なチェックリストです。
価格や立地、口コミの星の数だけで決めるのではなく、以下のステップを踏むことで、失敗の確率はグッと下がります。
Step 1: Webサイト・SNSでの一次審査
まずはスマホでサロンの情報を集めます。
インスタグラムの写真の綺麗さに惑わされず、キャプションやプロフィール欄、公式サイトの以下の項目を「審査」するつもりで見てください。
Step 2: 予約・来店時の最終確認
Webでのチェックを通過したら、予約を入れます。
しかし、まだ安心はできません。
実際に店舗に足を踏み入れた瞬間や、予約時の電話対応も重要な判断材料です。
もし電話で問い合わせた際に、「美容師免許の有無」や「消毒の徹底」について質問して、言葉を濁したり、面倒くさそうに対応されたりした場合は、その時点で予約をキャンセルする勇気を持ってください。
あなたの顔を守れるのは、あなた自身しかいません。
安全サロン決定のための最終チェック
- ●
予約サイトやHPに「美容所登録済み」の記載があるか - ●
カウンセリングで「肌トラブルのリスク」や「直近のケア」を確認されたか - ●
店内に清潔感があり、消毒設備(紫外線消毒器など)が見えるか
10. 信頼できるプロに任せる安心感
厳しいチェックをクリアした「本物のプロフェッショナル」に出会えた時、あなたは単に「眉毛が綺麗になる」以上の価値を受け取ることができます。
それは、「安心して顔を任せられる」という深いリラックスと信頼感です。
長期的なパートナーとしてのサロン
眉毛は髪の毛と同じで、一度整えたら終わりではありません。
定期的に通い、育てていくものです。
信頼できるアイブロウリストは、あなたの肌質の変化、年齢による骨格の変化、その時のライフスタイルまで考慮して、長期的な視点でアドバイスをくれます。
「今回は肌が乾燥気味なので、ワックスは控えめにしておきましょう」
「次回までにここを伸ばしておいてくださいね」
こうしたやり取りができるのは、基礎知識がしっかりしており、かつあなたと真剣に向き合ってくれる有資格者だからこそです。
かかりつけの医師を持つように、「かかりつけのアイブロウリスト」を持つことは、あなたの美容人生において大きな財産となります。
自信を持って鏡を見られる毎日へ
安全な施術で整えられた眉は、トラブルのない健やかな皮膚の上に成り立ちます。
赤みや腫れに怯えることなく、翌日からすぐにメイクを楽しめる。
これは当たり前のようでいて、実は高い技術と管理体制があって初めて実現することです。
資格と衛生管理の確認は、少し面倒に感じるかもしれません。
しかし、その一手間が、あなたの顔の安全を守り、本当の意味での「美」を手に入れるための最短ルートなのです。
どうか、見た目の華やかさや安さだけでなく、「誠実さ」という基準でサロンを選んでください。
その先には、心から満足できる新しい自分との出会いが待っているはずです。
安全な眉サロン選びが、あなたの美しさと健康を守る
ここまで、アイブロウサロン選びにおける「資格」と「衛生管理」の重要性について詳しく解説してきました。
この記事で最もお伝えしたかったことは、「眉毛の施術は、医療に近いデリケートな行為であり、資格と認可は安全の最低ラインである」ということです。
おしゃれな内装やSNSのフォロワー数も魅力の一つですが、それ以上に「美容所登録」と「美容師免許」という土台がなければ、あなたの大切な肌を守ることはできません。
もし現在サロン選びで迷っているなら、まずは気になっているサロンの公式サイトや予約ページを開き、「店舗概要」の欄をチェックすることから始めてみてください。
そこに「美容所登録済み」の一言があるかを確認する、たったそれだけのアクションが、将来の肌トラブルを未然に防ぐ大きな一歩になります。
あなたの美しさは、健康な肌があってこそ輝きます。
妥協することなく、心から信頼できるプロフェッショナルを見つけ、安心しておしゃれを楽しめる毎日を手に入れてください。
アイブロウサロンの資格に関するよくある質問
A. 技術的に上手な方もいますが、リスク管理の面で不安が残ります。
デザインセンスが良くても、皮膚理論や衛生消毒の知識が不足している場合、万が一のトラブル(感染症や怪我)に対応できない可能性が高いです。
国家資格は「安全の基礎」と捉えましょう。
A. 受付や待合スペースなど、お客様の目に見える場所に掲示されています。
保健所の検査済証(確認証)は、賞状のような額縁に入っていることが多いです。
もし見当たらない場合は、スタッフに尋ねれば提示してくれるはずです。
A. 予約時またはカウンセリング時に必ず伝えてください。
事前に伝えることで、刺激の少ないワックスを選んだり、保護オイルを多めに塗布したりといった対策が可能になります。
不安な場合はパッチテストの希望も伝えましょう。
A. 美容所登録をしていれば合法ですが、無届けの場合は違法です。
マンションの一室であっても、内装工事を行い保健所の検査をパスしていれば問題ありません。
「プライベートサロン」という言葉だけで判断せず、登録の有無を確認することが大切です。