眉のワックスやカットのメニューを始めたいとき、気になるのが美容師法との関係です。
インターネットや現場では「この施術なら免許はいらない」といった話も見かけます。ただし法律の決まりを自分の判断で読み解くのは危険です。
この記事では条文や罰則を一つずつ解説することはしません。施術できる人や店の決まりの確かめ方と、サロンで毎日続けたいこと、協会の検定と認定サロン制度をまとめます。
1. 「美容行為」かどうかは自分で決めない
判断に迷ったら管轄の保健所へ
眉のカットやワックス、メイクの仕上げなど、どの施術にどの免許が要るかは自分で判断せずに確かめることが大切です。施術できる人や店の決まりは、店のある地域を管轄する保健所に確かめましょう。メニューを始める前に相談しておくと、後から慌てずに済みます。
確かめるときに伝えること
保健所に相談するときは、次のことを整理しておくと話が進みやすくなります。
- 始めたいメニューの内容と使う道具
- 施術をする人が持っている免許
- 施術をする場所(店舗・お客様の自宅・シェアサロンなど)
メニューの内容や施術の場所を変えるときも、その都度確かめると安心です。
参考ページ:サロンオーナー必見!スタッフのアイブロウ資格と技術を管理する方法
2. 迷う施術はサロンで扱う前に確かめる
眉に色を入れる施術の相談を受けたら
お客様からアートメイクなど眉に色を入れる施術の相談を受けることがあります。自分の店で扱えるかどうかを自分で判断せず、医療機関に相談するよう案内しましょう。扱えるかどうか迷う施術は、保健所などに確かめてから決めます。
商材は説明書と注意書きを確かめる
眉に使う商材は、メーカーの説明書と注意書きを必ず確かめましょう。眉に使うと書かれていない製品を眉に使わないでください。ヘアカラー剤や脱色剤も眉には使いません。
3. 衛生管理を毎回の習慣にする
器具と消耗品の扱い
- 器具は使うたびに洗って消毒します。
- コットンやグローブなど使い捨ての物は、お客様ごとに替えます。
- ワックスのスパチュラは二度づけをせず、一度肌に触れたものを容器に戻さないようにします。
- 施術の前後には手を洗い、手指を消毒します。
お客様の目の前で新しい物を開けて見せると、安心してもらいやすくなります。消毒の方法や店の設備の決まりも、管轄の保健所に確かめましょう。
施術の前に説明して同意を得る
施術の前には、起こりうる肌の変化や施術を控える場合をお客様に説明し、同意を得てから始めましょう。肌の状態には個人差があります。施術中に異常が見られたらすぐに中止し、気になる症状が続くときは医師に相談するよう伝えます。
関連記事:【失敗しないサロン選び】なぜ「認定サロン」で施術を受けるべきなのか?その理由を徹底解説
4. 協会の検定と認定サロン制度
検定は国家資格ではない
一般社団法人ジャパンアイブロウライセンス協会(JEBLA)の検定は、一般社団法人が認定する資格です。美容師や理容師の免許のような国家資格ではありません。検定は技術と知識を確かめるためのもので、施術できる人や店の決まりとは別に考えましょう。
検定はアイブロウデザイン検定・アイブロウワキシング検定・バングアイブロウデザイン検定の3種類で、それぞれ3級から1級まであります。免許や在学の条件は級ごとに違うため、受験の前に受講先と各級の試験要項で確かめてください。
認定サロンの申請条件
JEBLAの認定サロンは、アイブロウワキシング検定1級の取得者を技術責任者に置き、安心・安全なワキシングに取り組むサロンです。申請には次の6つの条件があります。
- 代表者または経営母体となる法人・団体が JEBLA の一般会員であること
- 管轄保健所による美容所登録を受けていること
- 施術者が美容師免許を保有していること
- アイブロウワキシング1級取得者が在籍し、その他の技術者が2級を取得していること
- 1店舗に1名の技術管理責任者を配置すること
- 使用商材が協会の安全自主基準に適合していること
手続きや費用の詳しい内容は、協会の公式サイトの認定サロンの申請ページで確かめてください。
関連記事はこちら:あなたのサロンの価値を高める!「認定サロン」になるための方法とメリット・デメリット
5. 安心して施術を行うために
美容師法にかかわる判断は、自分だけで決めないことが一番の備えです。施術できる人や店の決まりは管轄の保健所に、検定や認定の受け方は協会の公式情報に確かめましょう。
そのうえで衛生管理と施術前の説明を毎回続けることが、お客様からの信頼につながります。
